賃貸物件のベランダを掃除する方法！汚れる原因と掃除における注意点も解説

賃貸物件を清潔に保つためには、室内だけでなく、ベランダの掃除も大切です。
しかし、ベランダ掃除は室内清掃と方法が異なるだけでなく、注意したほうが良いポイントにも違いがみられます。
そこで今回は、賃貸物件のベランダ掃除に適した方法と注意点を、汚れが生じる原因と併せて解説します。

賃貸物件のベランダが汚れる原因

掃除が必要になるほど、賃貸物件のベランダが汚れる原因としては、土や砂利、排気ガスなどが挙げられます。

原因①土・砂利

賃貸物件のベランダは、常に雨風にさらされる状態であり、空中に巻き上げられた土や砂利がベランダの床や壁に付着しやすいです。
観葉植物や野菜を賃貸物件のベランダで育てているケースも、水やり時に植木鉢やプランターの底から流れ出した土が原因となり、ベランダの床が汚れやすくなります。
風が強い日などは、植木鉢やプランターから舞い上がった土が、壁や床を汚すこともあるでしょう。
植木鉢やプランターは賃貸物件のベランダに直接設置せず、受け皿の上に設置して水やりによる土の流出を防ぐだけでも、ベランダ汚れ防止に効果的です。

原因②排気ガス

賃貸物件の立地によりますが、排気ガスが原因で、ベランダの汚れが目立つケースもみられます。
とくに、幹線道路や高速道路など、多くの車が走行する道路が近くにあると、ベランダに排気ガスによる汚れが付着しやすいです。
ベランダのすぐ目の前に駐車場がある賃貸物件も排気ガスで汚れやすく、とくにバック駐車する車に近いお部屋のベランダは、汚れが気になりがちな場所といえます。
排気ガスは油汚れにつながり、付着してから一定時間が経過すると掃除しても落ちにくくなるため、ベランダが汚れたら早急な対応が必要です。
とくに、換気扇の排気口がベランダに設置されている賃貸物件は油汚れが目立ちやすく、こまめな掃除が求められるでしょう。

原因③鳥の糞

ベランダは屋外に設置されていることもあり、ハトやカラスなど鳥の糞による被害が生じやすい場所でもあります。
鳥の糞は、感染症の原因となる病原菌が潜んでいるおそれがあるほか、風で空気中に舞い上がった菌が窓から室内に侵入して、アレルギーを発症することもあるため大変危険です。
人体への影響のみならず、金属やコンクリートを腐食させる成分も含まれており、鳥の糞を放置し続けるとベランダが侵食され、劣化が早まるリスクもあります。
汚れが付着してから時間が経過するとこびりつき、掃除してもきれいに落ちにくいため、鳥の糞を発見したら速やかに掃除して汚れを落とすことが大切です。

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賃貸物件のベランダの掃除方法

賃貸物件のベランダの汚れを発見したら、速やかに掃除を開始しましょう。

ベランダ掃除に必要な道具

賃貸物件のベランダ掃除に用いる道具は、主に着用するものと汚れを落とすために使用するものに分けられます。
着用するものとしては、マスクとゴム手袋が必要です。
マスクは掃除中に汚れを吸い込まないために必要な道具で、ゴム手袋は洗剤による手荒れ防止や汚れを防ぐことを目的としており、ゴム手袋がなければ軍手でも構いません。
汚れを落とすための掃除道具は、雑巾やブラシ、スポンジに使い古した歯ブラシをそろえると良いでしょう。
ベランダの予備掃除に使用する、ほうきとちりとりも用意しておくと安心です。
汚れ落とし用の洗剤は、重曹と水、中性洗剤を最低限用意しましょう。
そのほか、鳥の糞にはエタノールスプレーやクエン酸水、排気ガスの汚れにはセスキ炭酸ソーダが相性が良いため、落としたい汚れに合う道具を準備することも大切なポイントです。

賃貸物件のベランダ掃除の方法①ほうきで掃く

賃貸物件のベランダ掃除に必要な道具をそろえたら、本格的な掃除に入る前に、予備掃除としてほうきで掃く方法を実践します。
ベランダにたまったホコリやゴミを取り除くと、掃除中にホコリが空気中に舞うことがなく、ベランダ全体が掃除しやすくなります。
別の汚れを落としやすくなる効果も期待できるため、ほうきとちりとりで隅々まで掃除しましょう。
新聞紙を水に濡らしてから細かくちぎり、軽く丸めてベランダに落としてからほうきで掃くと、新聞紙がホコリやゴミを吸着して掃除しやすくなります。

賃貸物件のベランダ掃除の方法②ブラシでこすり洗い

ホコリやゴミを取り除いたら、次はブラシを使った方法でベランダを掃除します。
簡単に落とせる汚れは、中性洗剤と水を1対4の割合で薄め、ベランダに少しずつ撒きながら、ブラシでこすり洗いする方法で落とせるでしょう。
排気ガスを原因とした汚れは中性洗剤では落ちにくいため、水2リットルに大さじ6ほどの重曹を加えた重曹水をかけて数分待ち、汚れが浮いてからブラシでこすると良いです。
代わりに、セスキ炭酸ソーダを使用する方法も、排気ガスの汚れに効果的です。
鳥の糞は、エタノールスプレーやクエン酸水をかけ、数分置いて浮いてきた汚れをブラシでこすり洗いすると掃除しやすくなります。
しつこい汚れを含めて全体をきれいにしたら、ベランダに水を撒いて洗剤を洗い流しましょう。
残った水気を雑巾や新聞紙で拭き取れば、ベランダ掃除は完了です。

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賃貸物件のベランダ掃除における注意点

ベランダ掃除を実施するなら、あらかじめ注意点を踏まえておくと安心です。

注意点①管理規約を確認する

賃貸物件のベランダを掃除する前は、管理規約に目を通し、禁止事項が記載されていないかを確認しましょう。
なかには、管理規約にベランダの掃除方法に関する注意点を記載している賃貸物件があり、確認を怠るとトラブルに発展するおそれがあります。
スムーズかつ安全にベランダ掃除を終えるためにも、忘れずに管理規約を注意深く確認したうえで、掃除に着手しましょう。

注意点②近隣住民に声をかけておく

賃貸物件のベランダ掃除を開始する前には、近隣住民に断りを入れておくことをおすすめします。
ベランダ掃除は土埃が舞いやすく、風向きや風量次第では隣家や隣室のベランダに届き、洗濯物を汚すおそれがあります。
近隣トラブルへの発展を防ぐために、あらかじめ近隣住民にベランダ掃除を実施する旨と日時を伝えておきましょう。
当日は隣や階下のベランダを確認し、住民や洗濯物の有無、汚れたら困るものがないかをチェックして掃除を開始すると、さらに安全です。
また、土埃が周囲に飛散しやすい晴れた日は避け、高湿かつ曇りの日または小雨の日を選ぶと良いでしょう。

注意点③使用する水の量に気を付ける

賃貸アパートや賃貸マンションに住んでいる方は、ベランダ掃除で大量の水を使用するのは避けましょう。
水の量が多すぎると、排水溝を伝って隣のベランダに水が流れるほか、階下に水が漏れるおそれがあります。
ベランダに撒いた水が周囲に飛び散り、隣あるいは階下のベランダを汚すかもしれません。
周囲に迷惑をかけずにベランダ掃除を済ませるには、使用する水の量をなるべく少なくすることと、長時間にわたり水を流し続けないことが大切です。
濡らした新聞紙などを使用して目立つ汚れを取り除いてから掃除する方法も、賃貸物件のベランダ掃除に関する注意点といえます。
ただ汚れを落とすことに専念するのではなく、周囲に配慮しながら掃除に取り組みましょう。

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まとめ

賃貸物件のベランダ汚れは、土や砂利のほか、排気ガスや鳥の糞が原因として挙げられます。
ベランダ掃除は、まずほうきで全体を掃いて汚れを除去し、ブラシでこすり洗いしてから水で流す方法が有効です。
管理規約の確認や近隣住民への報告など注意点もあるため、ベランダの掃除は計画的に進めましょう。