アパート暮らしにおすすめのペットの条件は?具体的な種類と注意点を解説

アパート暮らしにおすすめのペットの条件は?具体的な種類と注意点を解説

アパートなどの賃貸物件に住んでいると、ペットの飼育をあきらめてしまうかもしれません。
しかし、アパートに合った種類を選べば、賃貸物件でもペットとの生活は可能です。
そこで今回は、アパート暮らしにおすすめできるペットの条件と種類、アパートでのペット飼育における注意点を解説します。

アパート暮らしにおすめできるペットの条件

アパート暮らしにおすめできるペットの条件

アパート暮らしにおすすめできるペットには、共通する条件があります。
具体的に、どのような条件を満たすペットがアパート暮らしにおすすめできるのか、内容をチェックしてみましょう。

ケージで飼える

アパート暮らしにおすすめできるペットの条件として挙げられるのが、ケージで飼えることです。
賃貸物件には、退去時に元の状態に戻してから出ていく原状回復義務があります。
通常の生活の範囲内でついてしまった傷や劣化は、原状回復義務の対象外ですが、ペットによる傷や汚れは、原則として自己負担で修繕しなければなりません。
ケージで飼えず室内に放し飼いにしているペットが原因で、壁や床の修繕が必要になった場合、自己負担する費用が高額になる可能性があります。
こうした退去時の費用負担のリスクをなくしたいならば、放し飼いではなく、ケージで飼えることをペット選びの条件にするのがおすすめです。

鳴き声が小さい

集合住宅であるアパートでは、ペットの鳴き声をめぐるトラブルが発生しやすくなります。
そのため、アパート暮らしでおすすめできるペットの条件として、鳴き声の小ささが挙げられます。
鳴き声が大きく、鳴く回数が多いペットを飼ってしまうと、騒音が原因で近隣住民とのあいだでトラブルになりかねないでしょう。
騒音問題を解決できなければ、賃貸借契約の更新を拒否されたり、退去を求められたりするかもしれません。
そのため、アパートでペットを飼うならば、鳴き声が気にならないほど小さいか、鳴かないタイプのペットを選ぶのがおすすめです。

においがしない

ケージで飼えて鳴き声が小さいペットでも、動物特有のにおいが強いペットは、アパート暮らしにおすすめできません。
においの強いペットをアパートで飼った場合、壁紙などにその強いにおいが染み付いてしまいます。
見た目には汚れや傷がなくても、においが染み付いた壁紙は、退去時の原状回復義務の対象です。
こうした退去時の修繕費用の負担を減らしたいならば、ペット選びでにおいの少なさを条件にしましょう。

アパート暮らしにおすすめできる具体的なペットの種類

アパート暮らしにおすすめできる具体的なペットの種類

賃貸物件のアパートでは、ケージで飼える・鳴き声が小さい・においがないペットがおすすめです。
こうした条件を満たすペットにはどのような種類があるのか、見てみましょう。

ハムスター

アパート暮らしでおすすめできるペットの種類として挙げられるのが、ハムスターです。
ハムスターとは、体長7~19cmほどの小型哺乳類で、愛らしい見た目としぐさに人気があります。
アパートでハムスターを飼う場合、小さなケージに入れておけるため、室内を傷つける心配がありません。
また、鳴き声が小さいことから、近隣住民に迷惑をかけずに済みます。
さらに、ハムスターは飼い主に懐きやすく、手間がかからず飼いやすい種類であることに特徴があります。
慣れれば触れ合えますので、忙しい毎日を送っている方の癒しとなるでしょう。
ハムスターの飼育に必要な初期費用は1万円ほどで、毎月の飼育費用は1,000円ほどです。

ウサギ

ハムスターより大きな哺乳類のなかで、アパート暮らしにおすすめできるのは、ウサギです。
一般的なウサギの体長は20~50cmほどで、体重は0.8~3kgほどとなります。
ウサギは、ハムスター同様に愛らしい見た目としぐさが人気です。
個体によりますが、一般的なウサギはおとなしく、甘えん坊であることに特徴があります。
ハムスター同様に、ウサギは飼育の手間がかからず、一人暮らしをされている方におすすめです。
ウサギの飼育に必要な初期費用は1万~2万円で、毎月の飼育費用は4,000円ほどです。

チンチラ

ハムスターを大きくしたような見た目で人気なのが、哺乳類のチンチラです。
大きな耳と3頭身の体、柔らかな毛皮がチンチラの特徴です。
また、飛び跳ねる姿にも特徴があり、飼っていて楽しい種類のペットといえます。
チンチラは、ウサギと比較して活発ですが、昼間に12時間ほど睡眠をとるため、一人暮らしの方におすすめです。
ただし、暑さと寒さに弱いため、外出時でも温度管理が大切になります。
チンチラの飼育に必要な初期費用は7万円ほどで、毎月の飼育費用は3,000円ほどです。

爬虫類

アパート暮らしには、哺乳類だけでなく爬虫類もおすすめです。
なかでも、周囲に合わせて体色が変化するカメレオンは、のんびりとした性格で飼いやすい種類のペットです。
カメレオン飼育の注意点としては、生餌が必要になることが挙げられます。
カメレオン飼育の初期費用には10万円ほどが必要で、毎月の飼育費用には9,000円ほどがかかります。

アパートでペットを飼育する場合の注意点

アパートでペットを飼育する場合の注意点

アパートでおすすめのペットには、ハムスター・チンチラ・爬虫類などが挙げられます。
実際にペットとの生活をスタートさせる前に、注意点をチェックしましょう。

ルール違反とならないようにする

ペット可の賃貸物件であっても、ルール違反とならないよう注意しましょう。
ペット可かどうか不明な場合には、まずは賃貸借契約書の内容をきちんと確認することが大切です。
賃貸借契約書では、ペット飼育の可否だけではなく、退去時の条件を確認しておきましょう。
賃貸借契約の内容によっては、ペットを飼育している場合に、退去時のクリーニングが必要になるかもしれません。
また、ペット可の賃貸物件では、飼育できるペットについて条件を設定していることがあります。
飼いたいペットが大型の場合、許可されない可能性に注意が必要です。
さらに、ペットの数について条件を設けている賃貸物件では、複数飼いができません。

ペット不可の場合は勝手に飼育しない

住んでいる賃貸物件がペット不可の場合、大家さんに内緒で飼育を始めないことが注意点です。
鳴き声がしなければ、大家さんに内緒にしておけると思われるかもしれませんが、さまざまなタイミングで室内を見られて、ルール違反が発覚することがあります。
ルール違反があると、賃貸借契約の更新を断られるリスクがありますので、十分に注意しましょう。
ペット不可の賃貸物件は、大家さんに相談するのがおすすめです。
室内を汚さない種類など影響がないと理解してもらえれば、例外として飼育が認められる可能性があります。

賃料がプラスされるケースがある

ペット可の賃貸物件のなかには、ペットと同居する入居者の賃料を高く設定しているところがあります。
ペットを飼育する場合に賃料がプラスされるのは、ペット可の賃貸物件の数が少なく希少価値が高いことにくわえ、原状回復の費用を確保することが理由です。
また、賃貸物件によっては、ペットの種類ごとにプラスされる賃料に差を設けている場合があります。
こうしたルールがある賃貸物件でペットを複数飼いするならば、高額な賃料がプラスされる可能性に注意しましょう。
ペットにはエサなどの飼育費用がかかりますが、これにくわえて賃貸物件にもプラスの費用がかかることに留意しておく必要があります。

まとめ

アパートでおすすめのペットは、ケージで飼える・鳴き声が小さい・においがないなどの条件を満たすものです。
具体的には、ハムスター・チンチラ・爬虫類が、飼いやすいペットの種類です。
実際にペットを飼う前には、賃貸借契約書の内容確認など、アパートにおけるペット飼育の注意点もチェックしてみてください。