ふじみ野市の「上福岡高等看護学院」の概要!カリキュラムや特徴をご紹介

ふじみ野市の「上福岡高等看護学院」の概要!カリキュラムや特徴をご紹介

埼玉県ふじみ野市への引っ越しにあたり、事前に確認したい施設のひとつが学校です。
市内にどのような学校があるかで、地元で学べる内容や将来の進路などが変わる可能性があるため、注意しましょう。
そこで今回は、ふじみ野市にある学校の情報として、上福岡高等看護学院の概要・カリキュラム・特徴をご紹介します。

ふじみ野市にある上福岡高等看護学院の概要

ふじみ野市にある上福岡高等看護学院の概要

ふじみ野市にある上福岡高等看護学院の概要は、以下のとおりです。

概要①教育理念

上福岡高等看護学院の教育理念は、専門的な看護師を育てることです。
想定されている看護師像には、まず人間の尊厳を重視し、専門知識・技術を土台にした科学的根拠にもとづく看護を実践できることが挙がっています。
くわえて、対象者をより健康にするため、保健・医療・福祉と連携や協働のうえで職務を遂行できることも、主な看護師像のひとつです。
上記のように、専門的な看護師を育てることが理念とされている点は、本校の概要として確認したいポイントです。

概要②教育目標

上福岡高等看護学院の教育目標は、合計5つあります。
1つ目は、さまざまな価値観を認識し、良質な人間関係を築くことです。
2つ目は、人間を総合的にとらえ、あらゆる状況において、科学的根拠にもとづく看護を実践することです。
3つ目は、看護の役割と責任をふまえ、周囲との連携や協働に必要な基礎能力を身に付けることが挙がっています。
4つ目は、対象の力を活かし、その方らしい生活を実現できるように支援することです。
5つ目は、専門的な職業人としての、知識や技術の向上力を身に付けることです。
上記のとおり、教育目標には看護に関する内容が多く見られるものの、ひとりの社会人や職業人としての力に関する内容も含まれています。
専門的な知識や技術だけに限らない教育目標がある点は、本校の主な概要に挙げられます。

概要③沿革

上福岡高等看護学院の沿革は、昭和48年2月から始まります。
当時、一般社団法人済仁会により、上福岡市に看護師養成所が開校されました。
2か月後には、1回目の入学式がおこなわれています。
平成18年4月には、現在地に新校舎が建設され、学校が移転しました。
あわせて、1学年あたりの定員が、30名から40名へと増員されています。
令和4年3月には、第47回の卒業式があり、累計の卒業生が1,200人を超えました。
そして令和5年3月には、2年課程が閉科となっています。
翌月の4月からは、設立50年の節目に、3年課程の全日制の学校へと生まれ変わっています。

●所在地:埼玉県ふじみ野市福岡新田76-1
●アクセス方法:ふじみ野駅・上福岡駅よりタクシーまたは送迎バスで7分

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ふじみ野市にある上福岡高等看護学院のカリキュラム

ふじみ野市にある上福岡高等看護学院のカリキュラム

ふじみ野市にある上福岡高等看護学院のカリキュラムは、以下のとおりです。

1年次

1年次のカリキュラムでは、まず学習の姿勢や生活リズムの定着が重視されています。
また、学力の基礎を固めると同時に、1年次から国家試験問題に取り組む点が特徴です。
学生たちは、基礎的な内容と国家試験との関係を考えながら、日々の学習に取り組めます。
教員からは、学生一人ひとりの学力にあわせた指導がおこなわれています。
夏と冬の休暇中には、振り返りの学習や補習が可能です。

2年次

2年次のカリキュラムは、1年次より内容が専門的です。
医療・保健・福祉に関する授業をとおし、看護に関する専門的な知識や技術を身に付けます。
さらに、3年次からの臨地実習に向け、戴帽式をおこなうのが特徴です。
目標としている看護師への想いをあらためて確認したうえで、基礎的な実習が開始されます。

3年次

3年次のカリキュラムでは、国家試験対策に力が入れられています。
8月から国家試験直前までの期間には、オンライン上で問題が20問ずつ毎日配信され、本番に備えられる仕組みです。
解答や解説は個別に指導されるため、わからなかった問題や曖昧な部分は、国家試験の本番までにしっかり対策できます。
このほか、3年次の学生に対しては、教員や外部講師による試験・補講があります。

ICT教育

上福岡高等看護学院のカリキュラムには、ICT教育が導入されています。
ICTとは、情報通信技術を指し、看護基礎教育への活用が厚生労働省から推奨されています。
現在では、多くの病院が電子カルテを使用しており、電子機器を扱えることが重要になっているからです。
学生たちが電子機器を問題なく扱えるよう、上福岡高等看護学院はデジタル教科書で授業をおこなっています。
閲覧はタブレット端末から可能であり、分厚い教科書や重い辞書などを持ち歩く必要がありません。
学習内容がタブレット端末に集約されているため、通学途中やカフェなど、わずかな隙間時間を学習に充てられます。
さらに、模擬試験もタブレット端末でおこなわれており、結果と解説はその場ですぐに確認可能です。
結果は、教員にも配信され、各学生の苦手分野にあわせた指導へとつなげられています。

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ふじみ野市にある上福岡高等看護学院の特徴

ふじみ野市にある上福岡高等看護学院の特徴

ふじみ野市にある上福岡高等看護学院の特徴は、以下のとおりです。

午後から授業

上福岡高等看護学院の特徴は、まず時間割にあります。
授業は、午後から始まる形になっており、学生たちにとって午前は自由時間です。
午前は、プライベートな時間に使えるほか、病院でのアルバイトで経験を積んだり、自習で学力を伸ばしたりもできます。
学校自体は、午前から開いているため、勉強したい方は早めに登校し、授業の予習・復習などをおこなえます。
勉強でわからない部分については、教員への質問が可能です。
午前を自由に使える時間割から、学生たちは余裕を持って日々の学習に励めます。
なお、看護学校は1日4時限制が一般的ですが、上福岡高等看護学院は1日に3時限しかありません。
余裕のあるスケジュールにより、集中力を保ったまま授業が受けられます。

手厚い学習サポート

上福岡高等看護学院は、学生たちを手厚くサポートできるよう、少人数制を採用しています。
1学年が40名、1クラスの担任が2名の体制により、教員との距離が近いのが特徴です。
授業などでわからないことがあれば、教員まで気軽に質問や相談ができます。
また、教員にとっては学生の顔が見えやすく、一人ひとりの苦手分野を把握しやすい環境です。
苦手分野に対しては、教員がしっかり寄り添って指導するため、学生にとっては安心です。
また、実習では4~5人で1グループとなり、指導教員と病院の実習指導者が付きます。
実習においても距離の近さは変わらず、わからないことがあれば速やかに確認できます。

実習病院が近い

カリキュラムに含まれる病院での実習は、ふじみ野市・富士見市・三芳町を中心に、地域のさまざまな病院でおこなわれます。
しかし、実習病院の多くは、上福岡高等看護学院から約30分で移動できる距離にあり、アクセスに手間がかからないのが特徴です。
とくに、主な実習先にあたる上福岡総合病院は、本校の目の前にあります。
学校から実習先まですぐに移動できるため、学生たちの負担が軽減されます。

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まとめ

ふじみ野市にある上福岡高等看護学院は、専門的な看護師の育成を教育理念に掲げている学校で、5つの教育目標や昭和48年から始まる沿革などが概要に挙げられます。
カリキュラムに関しては、1年次では基礎を学び、2年次以降に専門的な内容が増えていく仕組みであり、ICT教育も導入済みです。
学校の特徴は、午後から授業が始まる時間割、少人数制の環境による手厚いサポート、実習病院の近さなどにあります。